「あれは、7月の初めだったかなぁ?うん、釣りをしてたんだ。そしたらなんかソーラー
スポーツラインの上を飛んでいる鷹がなにかにちょっかいをだしては、また飛んで行って
な…んで、なんだろ?と思ってみたらみたこともないソーラーカーが走ってたんだよ。
なんか変わったソーラーカーだったなぁ…」(Aさん・36才自営業の話)
この話を聞いた我々スクープ班は、さっそく現地・大潟村へ飛んだ。
スクープの基本はただ待つこと…じっと獲物が来るのを我々は張り込むことにした。
そして、待つこと数日。雨の天気予報に反して晴れ間の見えるその日に我々はテスト部隊と
思われる一群と遭遇した。
…気付かれてはいけない。発表前のニューモデルが外部に漏れることは決してあってはなら
ないことだ。
しかし、予想に反してガードはゆるく我々は3枚の写真撮影に成功した。
さっそく、写真を持ち帰り編集部で分析作業を開始した。
どちらも、超望遠レンズによって撮影されたものを拡大したものである。
まず、左の写真をご覧いただきたい。
薄く滑らかな曲線を描くボディー形状が確認できる。
車輪は3輪で、後輪で駆動するオーソドックスなスタイルである。
基本的に平坦な大潟村のコースを走るにはさほど重要ではないサスペンションが用意されて
いるところからWSC'96を念頭においた設計であると言えよう。
リアスタイルを見ると太陽電池が立体的に張られていることがわかるだろう。
しかし、これだけではどこのマシンなのか編集部内でも意見がわかれたのだが、決定的な写
真もとることができた。
これである。
運転席の部分の超拡大写真である。特徴的な素材…竹と和紙。「Jona Sun」だ。
なるほど、そう言われてみれば間違いなく「Jona Sun」である。
木目を生かしたフロントセクションはいまから見るのが楽しみだ。
断言しよう、次期Jona Sun は、間違いなくこのままのスタイルで登場する。
予想発表時期は、7月23日(火)だ。
そう、我々スクープ班はいままで一度たりとも間違った情報はながしたことがないのだ。
(7月18日発売・scoop magazine Zより転載)
注意!!
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